言った言わないを避ける唯一の方法

言った言わないを避ける唯一の方法

リフォームのトラブルで一番多いのが、「打合せと違う!」といった、業者との行き違いです。
工事が進んだ時点や完成した時点では、その打合せ自体がすでに過去のことですから、『言った』『言わない』の泥仕合になってしまうことが多々あります。

こうした事態を避ける方法は1つしかありません。

それは、『約束事はひとつひとつ書面で残すこと』です。

標準書式として準備してあり、各段階でしっかり書面を残す業者は、トラブルにならない信頼できる業者である可能性が高いでしょう。

リフォーム完成までの流れと残したい書面

では、各段階で、どのような内容をどのような書面で残したらよいのかを、順を追って紹介します。
私がお客様に提出している書面を元にしていますが、全くこれと同じである必要はありません。リフォームを依頼する業者との間で、必要なことが記録に残れば良いので、書式にとらわれず、内容を確認するようにしましょう。内容に不足が無いように注意して下さい。

赤字が書類名

1)打合せ・・・打合せシート

まずは打合せです。あなたの困ったこと、やりたいことを業者にもれなく伝えます。
打合せシートに打合せの内容をメモしてもらいましょう。
・要望等、あなたが言ったこと
・業者のアドバイス
等、なんでも記録してもらいます。写真やイラストも必要に応じて使ってもらいます。

何回目の打合せかと、日時、記入者を明記し、複写してあなたと業者双方で1枚ずつ保管します。
コレを打合せのたびに書くだけで、言った言わないのトラブルがほとんどなくなるでしょう。

2)見積もり・・・見積書仕上げ表

見積もりを依頼したら、当然見積書が出てくるわけですが、確認すべきは金額だけではありません。

リフォームは、形ある商品を購入するときとは違いますので、必ず、「何をどのように工事する」という内容がしっかりと(打合せ通りに)記載されているかを確認してください。

「見積もり書の摘要の欄は小さいから詳しく書けなかったんだな。」とか、「何度も打合せをしたから、見積もりに書いてなくても大丈夫だろう」なんて思ってはダメです。

見積書に「何をどのように」まで全て記入してもらうか、別の用紙(仕上げ表)に記入して添付してもらいます。

必要に応じて、それまでの打合せシートもつけてもらうと良いでしょう。

こういう打合せをして[打合せシート]
→この設備(型番・色)でこういう工事をすることに決定[仕上げ表]
→それがいくら[見積もり書]
と、全てわかる状態にしておきます。

それから、設備の代金と工事費だけでなく、家具移動、照明の脱着等の付帯作業の料金や、廃棄物処理料も忘れずに見積もってもらいます。また、電気、水道、ガス、駐車場は施主(あなた)宅のものをつかうのか、その料金はだれが負担するのかも打ち合わせた上でキチンと記入してもらいます。

見積もり書の有効期限も明記してもらいましょう。

3)契約・・・契約書仕上げ表

見積もり書の内容と金額に納得いったら、いよいよ契約です。

小さな工事では省略されることもあるようですが、やはり簡単なものでも構いませんから、契約書を作ってもらいましょう。

見積もり書同様に、どのような内容をいくらで「契約」するのかがしっかり書かれている必要があります。

このときも、打合せシート→仕上げ表→見積もり書→契約書をひと揃えにしてもらうとベストです。

それから、工事に関連した箇所で後日不具合が生じたときの対応を書いた、保証規定に関する記入/書類も忘れずにもらってください。

契約書は、2部作ってもらい、署名捺印の上、双方で保管します。

4)工事中の変更・・・変更合意書打合せシート見積書

リフォームは「追加工事の提案が善意か悪意か見分ける3つのチェックポイント」でも触れましたが、蓋を開けてみなければわからない部分がどうしてもあります。

着工してみて、内部に予想以上の痛みが見つかった場合、工事内容と金額の変更が出てきます。

このときには、面倒がらずに、必ず変更・追加工事の内容について打合せをし、見積もりをしてもらいます。

そして、変更合意書を発行してもらい、確認のうえ署名捺印をしましょう。

契約時同様、追加工事の打合せシート、見積もり書、を変更合意書に添付してもらいます。

変更合意書等は、変更後の仕様だけでなく、変更前についても合わせて記入されているか確認しておきましょう。

5)完工・引渡し・・・確認書

工事が完工したら、業者や職人と一緒に工事箇所を見て、依頼どおりの状態で、問題なく完成していることを確認します。

確認できたら、確認書に署名捺印し、業者に返します。


以上、何枚か書類が出てきましたが、面倒がらずにそれぞれ作成してもらってください。それが「言った言わない」のトラブルを避ける唯一の方法ですから。

「そんなの普通は出さない」なんて言われても、お互いのためですから、必ず出させてください。

約束事がキチンと書面で残っていると、トラブルが避けられるだけでなく、信頼できる業者でキチンとメンテしてきたんだなぁ、と言うことで、建物の売却時の評価も上がりますし、次に近くのリフォームを追加依頼するときもスムーズにことがすすみます。

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